メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問
メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問
本の内容を一言でまとめると、「自分の気づいていない事・領域に気付こう」かと思います。
メタと聞いてもピンとこないと思いますが、一つ上の視点から客観的に見てみるということだそうです。
就職活動であれば、質問の本質的な意図を考えるのに役立つのではないでしょうか。
読んですぐに変化があるものではないかもしれませんが、続ければ必ず効果はあると思います。
準備段階
「自分勝手さ」を思い知ろう
自己中心的な視点、我々は自己中心にしか物事を考えることができない。
その一例が以下です。
・「いまの若い人」は頼りなく見える
・「自分だけが損をしている」「あの人だけが得をしている」と思う
・他人の失敗は「実力がないから当然だ」と思うが、自分の失敗は「運が悪かった」と思う
・他人に対しては「一部分だけを見て正論を吐くな」と思うのに、自分は一部分しか見ない(ことに気付いていない)で他人に正論を吐く
・「上司の短所」いくらでもあげられるが、自分は「良い上司」だと思っている
自分にも当てはまることがないでしょうか。
人間って自分勝手ですよね。
メタの視点で考える
人間は自分勝手で、自己中心的に考えてしまう生き物です。
そのため、自分の「視野の狭さ」に気づきません。
そこで、一つ上の視点から客観的に考えてみようということです。
ここまでの内容を前提として、上位目的を考える、抽象化するなどの方法を用いることでメタ視点で考えることができます。
独創的なアイデアを生み出すのにこの方法が役立ちます。
Why型思考トレーニング
Whyだけが特別な理由
例えば、最近話題になっていた「paypayについて調べて報告して欲しい」と言われたら皆さんはどうしますか?
。。。。。。。。。。。。。。。。
どういう企業のサービスなのか?
何ができるサービスなのか?
についてインターネットで調べてみたり、
実際に自分で使ってみる
など色々な方法があるかと思います。
そのほかには、
「なぜpaypayについて調べる必要があるのか?」と、問題そのものに一度疑問を呈して、依頼のそもそもの目的を確認するなどもあるかと思います。
いきなり問題を解き始めるのではなく、まず「問題そのものについて」考えることが、問題解決におけるメタ思考になります。
問題の具体的な解決には、
How(どうやって)、What(何か)などで解決できますが、
そもそもの問題を上の視点から考えるためには
Why(なぜ)でなければ解決できません。
上位目的を考えることの2つの意味
1つ目は、「真の問題の発見」です。
2つ目は、「問題解決方法の示唆」です。
分かりやすく言い換えると
「本当に解くべき問題を定義しなおす」(与えられた問題が正しいかを疑って)
と
「与えられた問題を早く上手く解く」
になるかと思います。
上司に何かについて調べて欲しいと言われて、調べて持っていったら怒られたことないですか?
長所と短所
・長所は「本当の問題点を見つけ出し、早く上手く解く」ことができることです。
短所は本書によると
・相手の依頼をすぐには実行せず、一度「立ち止まって」考えるという点で、「時間がかかる」という点。
・「なぜ?」という問いかけが相手を不快にさせるということ
だそうです。
長所と短所が矛盾している所があると思います。
問題にもよりますが、最初に時間がかかってもトータルではあまり変わらないか・むしろ早くなるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。
アナロジー思考のトレーニング
アナロジーとは
アナロジーとは類推、つまり「類似のものから推論すること」です
単なる「パクリ」と違う点が、
目には見えない、本質的、関係・構造の類似、抽象的などの点です。
アナロジーの重要性
アナロジーが重要な点は「不連続な」発想を生み出すことができるためです。
「論理」は一貫性や連続性、つまり「飛躍がない」ことを目的とするものですが、
「アナロジー」はむしろ「飛躍を起こす」ために用いられます。
現状にとらわれない新しい創造的発想をするのに重要になります。
アナロジーと謎かけ
共通点を探すという観点で、アナロジーを習得にするのに役に立つのが「謎かけ」だそうです。
例えば
「相撲」と掛けて「花見」と解く。その心は?
「無重力」と掛けて「満腹」と解く。その心は?
などです。
一見なんのつながりもないモノ同士から共通点を探すプロセスですよね。
筆者は、この「謎かけ」が非常に苦手です。。。
まとめ
・問題の本質を考えるのに重要
・問題を早く・上手く解くのに重要
・創造的なアイデアを生み出すのに
「なぜ?」で問題を見つける能力は、企業に属していても、その中で仕事を作り出すのに必要です。
アナロジー思考は自ら起業したり新規事業を生み出したりするためのアイデア創出に必要です。
誰にとっても必要な能力であることに違いなさそうです。
個人的に
Why型思考の原点は「疑ってかかる」ことです。 ・・中略・・ したがって、Why型の思考回路を持った人は基本的に他人に合わせることや群れることを好まない「性格が悪い」人が多くて当然なのです。
という所が一番刺さりました。。
細かい内容は結構飛ばしているので、興味が出た人は読んでみて下さい。
おわり