生物系博士の就職活動

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学歴ロンダリングのメリット・デメリット

最近学歴ロンダリングについて目にしたのでそれに対する見解を載せておきます。

会社で学歴ロンダリングの話になったんですが、半分ぐらいは否定的でした。 学位論文が優れているなら別だが、そこまでして採用するメリットはないという意見のようです。元々の大学があまりにも偏差値が低い場合、敬遠されるようでした。

 

 

 

 

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学歴ロンダリングとは

 

そもそも学歴ロンダリングとは何でしょうか。

 

大学院に進学する際に出身大学よりも高偏差値の大学院を受験し、そこに入学することです。

 

最終学歴は終了した大学院になるため、最終学歴を見栄え良くするといった意味で使用されています。

 

一般的には悪いイメージを持たれることが多いと思いますが、入学試験を合格して入っているので何か問題があるようなことではありません。

 

今回はこの学歴ロンダリングのメリットとデメリットについてまとめます。

 

メリット

・周りは確かに優秀な人が多い

 

当たり前ですが、自分の入った大学よりレベルの高い大学院に入学する訳ですから、その大学出身の人は大体自分より勉強はできる人が多いです。

 

全体的なレベルは高いので自分と比較して周りが優秀と感じることも多く、そういった環境で研究できるのはモチベーションや研究のディスカッションなどの面で有利に働く場合が多いです。

・周りについていけるように必死に頑張る

周りには優秀な人が多いので、それについていこうとすると必然的に必死に頑張るようになります。

 

周りにはその努力が当然のようにできる人が多いので、諦めそうになった時に心の支えになってくれます。

 

・気付くと高いレベルが普通になっている

 

研究室で優秀な人に囲まれながら研究をしていれば、そのうち本人自身もその環境に慣れていき、いつの間にかその研究室のレベルに合っていきます。

 

大学院の研究室にいる間は気付かないかもしれませんが、外に出てみると研究室でやっていたことが外から見るとレベルの高い状態だったんだと気づくことがあります。

 

・研究予算が比較的多い

 

地方の大学に比べると、旧帝大のような大学の方が比較的研究費を取っていることが多いかと思います。

 

そのため、研究費をあまり気にせずに研究に取り組めるという面もあります。

 

デメリット

・単に最終学歴を良くしたいだけなら意味がない 

 

大学と違って大学院は比較的入学することが容易です。

試験自体は自分の専門科目と英語の試験(+面接)程度ですし、国立の大学院でも定員割れしていることもあります。

 

また、良い大学だからいい研究ができるという訳ではありません。

 

大学院入学の際は、大学名ではなくて研究内容や教授の論文に対する考え方、大学院生が論文を書けているなどに注意した方がいいです。

 

 

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・あまりにもついていけずに諦めてしまうとそこで終了

メリットの所でも書きましたが、その大学出身の人は優秀な人が多いです。

 

学歴ロンダリングした人と比べてあまりにも差が大きく、その人が周りに追いつく努力を諦めてしまうと、もうどうしようもないです。

 

研究に関しては負けない!という気持ちでやっていける人でないと厳しいかもしれません。

 

まとめ 

優秀な人と一緒に研究ができる環境は本人にとって非常に良い

最終学歴の見栄えを良くしたいだけなら意味はない

研究に関して努力できる人でないのならば、やめておいた方が良い