生物系博士の就職活動

情報が少ない博士学生の就職活動について、生物・バイオ系博士が製薬企業の就活を行って得た情報・知識を記事にしています!

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博士号取得者の研究職としての年収

博士号を取った人の年収って大手の企業以外だと結構分からない所が多いですよね(年齢・経験・専門性・能力によるなどの記載)。

筆者はポスドク、製薬系の企業の研究職、スタートアップ企業の研究職などでオファーを貰っていたので、それらの企業の年収について書こうと思います。

後はアカリクさんに紹介して貰った企業では求人票に年収が書いてあったので、こちらも参考までに纏めておこうと思います。

 

 

 

大手の製薬会社

大手製薬企業などでは、修士課程と比べて博士課程で初任給が高くなっています。

例えば大手の武田薬品工業では博士で298,000円、修士で264,000円となっています。(2017年度実績)

他の大手といわれる企業でも、修士と博士で給与体制が異なる場合は、

大体修士課程に比べて2-3万円ほど月給ベースで高くなっているようです。

1年目からボーナスが満額は出ないと思いますが、年収で400-500万円になるのではないでしょうか。

さらに、福利厚生もしっかりしている企業が多いので、実際はこれ以上になると思われます。

 

中小企業の製薬会社

中小企業の製薬会社などでは、その企業によっての差が顕著にある印象です。

そもそも博士卒の給与体制がない所も多く、大学卒と修士卒でもほとんど月給が変わらない企業などもあります(知人が就職した企業がこんな感じでした)。

博士号を取得していても年収300万以下という企業もあったので、博士を持っているからといって必ずしも給与が高くなるわけではないようです。

 

ポスドク

ポスドクも人によって結構差はあるのですが、筆者の場合、年俸制で300-400万の間でした。ポスドクとしては平均的な金額だと思いますが、年収300万以下のポスドクも割といます。

 

スタートアップ企業

筆者が提示された額は400-500万の間でした。

ある程度ハードワークは必要なことと、人数を拡大し過ぎないために、その分個人に与える報酬を増やしたいということだったと思います。また、ちゃんとした企業と比べて給与なども定まっていなかったので、交渉の余地もありそうでした。

  

製薬系企業の研究職

筆者の入社する企業の場合、300-400万円の間になりそうです。

完全に確定はしておらず、どうも実際に働いた際の能力によって変動がありそうです。

数年間は結構増えていくらしいので楽しみにしています。

 

アカリクさんに紹介して貰った企業

似たものがあったので纏めたりしましたが、以下の通りです。

400-500万(年俸制、30時間程度のみなし業務)

500-600万(年俸制

300-400万(月給制)

300-400万(月給制、40時間程度のみなし業務)

全て研究職での募集で大体こんな感じでした。

企業によってかなりバラツキがある印象でした。

 

まとめ

博士号を取得した人(が卒業後、研究職として勤務する場合)の給与は、大手の製薬企業は別とすると

新卒だと多くの場合300-400万に収まるのではないかと思います。

ちょっといい企業で400-500万という感じだと思います。

それ以上の場合は、求められているスキルが高い印象でした。

 

基本的に、新卒での年収は上記の様な範囲で収まりそうです。

その後の昇給がどうなのか分かりませんが(筆者は大卒と比べると良い条件と聞いたが)、大学卒や修士卒と比べて特別高いという訳ではないかなと思います。

仕事の目的としてはお金だけが目的ではないので、研究が好きで自己実現もできるような企業であれば、十分ではないかと思います。