生物系博士の就職活動

情報が少ない博士学生の就職活動について、生物・バイオ系博士が製薬企業の就活を行って得た情報・知識を記事にしています!

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就活中の博士学生は選択肢が少ないのか?

Twitterでこんな投稿を目にした。

 

「博士後期課程に進んでしまうと、修士課程ならエントリーできた民間への就職の道がほぼ閉ざされるから、大学や独法のパーマネントのポストを掴めなければ、万年ポスドクか塾講師か野垂れ死ぬか。

かなり極端な進路しか選べない。」

 

これに対して、実際に博士で就職活動して経験から、肯定と否定を行いたい。

 

 

 

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修士課程ならエントリーできた民間への就職の道がほぼ閉ざされる

 

これは結構間違っていない。

 

例えば、大学生や修士の学生も含めて多くの人が登録するであろう、マイナビリクナビで検索すると学部や修士の学生までしか募集していなかったりする。

 

明記していなくても給料の記載が博士だけなかったりすれば、それは採用のターゲットになっていないということだし、説明会に参加時に募集のターゲットになっていないことをぼやかして言われることもある。

 

そしてそのような企業は結構多い。

 

つまり、最初の点については意外と間違っていないように思える。

 

ただ、見方を変えるとそのような企業は博士を必要としていない。

 

もっというと、博士まで進んで身に付けた能力を必要としていない。その会社の仕事は、あなたがしなければならない仕事ではないということである。

 

世の中の会社で、特定の高度な知識や問題解決能力を持った人でないと務まらない仕事はそんなに多くない。

 

だから、どうしてもその会社のその仕事に就きたいという場合を除いては、エントリーする前にそれが分かるので手間が省けるとも考えられる。

  

これまで結構とか意外と間違っていないと表現したが、上記の様な理由で間違っていないのだが、そもそも博士の人が就職活動する場所を間違えている。

 

マイナビリクナビなどは基本的なターゲットが大学生・修士の学生なので、博士の学生がそこをメインにして就職をするのは間違っている(私もその間違えた一人なのだが)。

 

博士を必要としている企業はちゃんと存在するし、そういった企業が必ずしも博士を募集するために一般的な就活サイトに情報を掲載する訳ではない。

 

専門的な分野の博士”が”必要なら、博士”が”見る可能性が高い所に募集を出す可能性が高いだろう。

 

どうするべきかはもう一点について触れた後にまとめて後述する。

 

 

博士の就職先は大学のパーマネント、ポスドク、塾講師、野垂れ死ぬしかない

 

博士の就職状況についてはこの記事(博士が100人いる村)を見て貰った方が早いと思う。

 

見たら分かるが普通に就職する人が大半であり、ポスドクになる人はそんなに多くない。

 

普通に考えて、大学の教員になれる人はもっと少ないだろう。

 

残りの就職した人たちがみんな塾講師というのは考えずらい。

 

では、博士の人達はどこに就職しているのか?

 

平成22年度の調査の結果はこちらで見れる。

 

データが少し古いし、理学部に限った調査になるが就職者の約半分が民間企業に就職してる。

 

研究をしている人だとあんまりピンとこないかと思うが、弁理士という仕事(

博士の就職先(弁理士))もある。

 

博士は就職先がない、見つからないと言われるがみんな何とか見つけているのだ。

 

どうやって就職先を見つけたら良いのか?

 

勿論、唯一の正解がある訳ではないが、個人的におすすめしてるのは「JREC-IN」である。後は就活エージェントも。

 

上記二つの内容がこちらにまとめてある。

JREC-IN Portal(研究人材を支援するポータルサイト)の使い方

アカリク就職エージェントについて

 

JREC-INは博士やポスドクの人が見る事が多いので、企業側もこういった所に募集を出す方が合理的だろう。

 

JREC-INの方はどんな就職先があるのか見るのにも役立つし、博士の就職活動は時期が決まっている訳でもないので、何かしらの募集は掛かっている。

 

製薬企業の研究職とかの募集も掛かってたりするけど、期限が決まっているのでこまめに見るのが一番である。

 

条件を決めてメールの設定をしておけば、情報が更新されたらメールが来るので楽です。

 

他に知っている例だと、民間企業に就職した博士の人に紹介して貰うとかもあります。勿論面接等はありましたが、知り合いはそれで就職してました。

 

まとめ

大学生が欲しい企業への就職の道は閉ざされるが、それ以外で探せば見つけられる

就職先がないのではなくて、博士の就活生が就職活動する場所を間違えている